グリーンケアで 
カラフルな地球を 
取り戻したい!








 グリーンケアコーディネーター
相川 康弘 
  相川 康弘  Yasuhiro Aikawa  
霊長類・ヒト科/公認心理師 /カウンセリング修士
株式会社ミッション 代表取締役/ミカレップ学苑長
【居住地】東京都     【出身地】神奈川県 
【血液型】B型           【星座/干支】乙女座/卯年
 今までにどれだけの生物が絶滅してきたのでしょう。私たちは霊長類ヒト科の人間の死については思いを馳せても他の生きものの死には鈍感です。思えるのは、せいぜい自分のペットの死くらいなものです。

 メメントモリ。この言葉の意味は「必ず自分が死ぬことを忘れるな」です。この意味の説明文中の「自分」を「両親」や「妻子」に置き換えることはできる。愛猫の「たま」を埋め込むこともできるでしょう。居間にある多肉植物の「サボちゃん」くらいまではいけそう。窓から見える植物はいかがでしょうか。もう無理ですね。「必ず『窓外の植物』が死ぬことを忘れるな」は一生思いもしない人がたくさんいらっしゃると思います。路地に咲く花、都心の小鳥、アマゾンのジャングルの森、そこに生きる生物、みんなメメントモリなのです。

 株式会社ミッションが取り組むグリーンケアには、死者や絶滅した生きものも含まれます。緑のお世話をすることで、すべての命、死んでいった命に思いを馳せるのがグリーンケアです。実際に体を使って身近な環境対策をするのは大事ですが、一人ひとりが心の環境問題に取り組むことも大切です。心の環境問題とは「いつか必ず自分は死ぬ」ということを忘れず、自分が生きているうちに、すべての命を守る精神を持つということです。

 私は20年ほどキャリアカウンセリングに携わっていました。東京都の職業紹介所を皮切りに、宮城県石巻市での被災者や刑務所の受刑者の就労支援をしました。そのとき心がけたことは「生きがい」支援でした。生活のために働くのはもちろんですが、人間には「生きがい」が必要だと感じていたからです。

 私は、就労支援で生きがい喪失者の方を何人も見てきました。生きがいがない人、生きがいが欲しくても生きがいが見つけられない人が大勢いらっしゃいました。このような人たちは仕事が見つかっても生きるのがつらそうでした。ただただ生活のため、生きるために働いておられました。これは尊い生き方だとは思いますが、みなさん何かいつもつまらなそうでした。

 おそらく生存充実感がなかったからだと思います。生存充実感は他者のお世話をすることで発生します。自分のことをいくら思いやっていても充実感は生まれません。仕事で充実するのは、その活動が他者や社会とつながっているからです。この「つながり」がわかるとき、生存充実感が得られるのです。そして、つながりの実感には想像力が必要です。目の前にいるお客様や同僚とのつながりは意識できても、地域とのつながり、社会とのつながり、国や世界とのつながりを意識するのは難しいものです。これは想像力の問題です。

 心の環境問題に取り組むときに必要なのは想像力です。心の環境問題の核心は「すべての命とのつながり」だからです。さらに「死んでいった命とのつながり」です。想像力をはたらかせて、つながりの範囲を広げていく。すると生存充実感が感じられ、生きがいが得られる。
 私は今までの人生経験からこの生きがいの法則を学びました。そして、この「想像力」「生存充実感」「生きがい」のプロセスを踏む方法として、グリーンケアを思いついたのでした。一輪の花のお世話、トマトやなすの収穫を通じて命のつながりを想像して、自分の人生を充実させ、生きがいまでたどり着く道として、グリーンケアがあります。

【略歴】
[2001年3月]   株式会社ミッション設立
[2016年4月]   京都大学大学院博士課程入学

[2018年11月] 国家資格【公認心理師】取得
[2022年4月] 【グリーンケア・アカデミー】設立

これまでの活動

【実績】
◆ 1989年に、かながわサイエンスパークで開催された「国際青年起業家総会」の場で「起業家」という新しい言葉を創り出して普及させた。以前は「企業家」という言葉しかなかったので、フランス語の「アントレプレナー」の訳語として「起業家」という言葉を、国際会議の場で発案した。

◆ 以後、日本青年起業家協会を設立し、若手起業家の創業支援を20年近く行った。

◆ 1990年、まだ誰もインターネットを知らないときに、日本で初めて起業家に向けてインターネットを紹介するセミナーを開催した。1990年以前はインターネットがARPANETと呼ばれていた時代のことである。

◆ キャリアカウンセラーとしては、20年以上に渡って3,000名以上の高齢者、震災被災者、受刑者といった就職が困難な人たちの就労支援に直接携わった。

◆ 大企業の社長から派遣労働者としての経験まで123種もの職業経験がある。
 ITベンチャー企業の経営者、海外市場調査の会社社長、起業家協会の代表、大学院での講師、職業訓練の先生、塾講師、一部上場企業の営業マン、新聞社の社員、職業紹介所の所長、刑務所で働く国家公務員、知的障がい者施設の職員、建築作業員、ゴミ収集車の助手、産業廃棄物の仕分け作業員、引越し作業員、ビール工場作業員など。

◆ 現在は、今までの経験を基に創始したグリーンケアを広めるために、【グリーンケア・アカデミー】を設立した。

【講師/著作】
◆ 東北大学大学院と早稲田大学にて特別講座及びセミナーの講師を務める。
◆ ハロートレーニング(求職者支援訓練)の実施校にて、キャリアの授業を担当する。
◆ 日本工業新聞の「ベンチャー・地域経済」の欄にコラムを執筆。他に、経産省の外郭団体の専門誌などに寄稿する。
◆ 著作
こうすればできる資金調達マニュアル
ミッショニング
ミッショニング番外編
コンテンツのマネタイズ教本
カーボンファーミング
芸術的に生きる9つの物語』他

Motto

すべての人に仕える者になりなさい。

 これは、聖路加病院の敷地内に建てられた立教学院発祥の記念碑に刻まれている言葉です。母校である立教大学に因んだこの言葉を大事にして、株式会社ミッションの事業に取り組んでいます。